個人投資家が株式投資でお金を増やすのは本当にカンタンなのか?
この記事ではこの疑問についての見解を説明させて頂きます。
お金を増やすための投資というと、真っ先に「株式投資」を思い浮かべる人も多いかもしれません。
「株式投資は難しくない」
「誰でもカンタンに始められる」
などの謳い文句もよく見かけるかと思います。
個人投資家が株式投資でお金を増やすのは本当にカンタンなのでしょうか?
正直申しますと、個人投資家が株式投資でお金を増やすのは年々難しくなってきています。
なんとなく始めてみた株式投資で大損してしまった、なんて方もいることでしょう。
もちろんお金を増やしている方もいますので一概には言えませんが、ほとんどの方が長い目で見た場合マイナスだという方ばかりのはずです。
ではどうして個人が株式投資でお金を増やすのは難しいと言えるのでしょうか?
個人が株式投資でお金を増やすのが難しい3つの理由
個人投資家が株式投資でお金を増やすのが難しいと考える3つの理由をご紹介いたします。
巨大な金額を動かす機関投資家の存在
株式投資では、動かすお金が大きいほど有利です。
プロの機関投資家はいちどに数十億~数百億円というお金を動かします。
大量の資金で日々売り買いを行っている彼らの買いや売りに巻き込まれた時、少額資金の個人投資家では値下がりを支える資金など到底ありません。
つまりどんなに株価が騰がっても彼らが売れば値下がり、どんなに株価が下がっても彼らが買えば値上がりする構図が出来上がっているんです。
同じ舞台で、個人が戦って勝ち続けるには銘柄の状態はもちろん、国内の報道や世界情勢を把握し、情報を察知した上で彼らの事前の動きを予測することが必要になってきます。
ほとんどの方が「私にはできない」と考えてしまうでしょう。
ここで根気強く予測し隙間を狙って勝ち続けられる人が一部の勝ち組だと言わざるを得ません。
人工知能によるシステムトレーディングの台頭
最近主流になってきた人工知能によるシステムトレーディングが、個人投資家の前にたちはだかります。
この人工知能は、将棋でもプロの棋士との対局して勝てるほど発達しています。
株式投資でも、豊富な情報量と素早い計算力をもち、常に相場をチェックして、1秒間に500回もの売り買いをすることが可能です。
それによって相場は一気に動きます。
手動でその動きについていくのは不可能です。
このような状況の中、個人が別の仕事をしながら株でお金を増やすのは、至難の業です。
ついずるずるとお金をつぎ込んでしまい、大損しやすいのも株式投資のリスクです。
含み損を抱えていても「買い下がり」「買い増し」という言葉がある以上、いずれあがると期待してつい待ってしまう、つい追加で買ってしまうのです。
個人投資家にはメンタルコントロールが難しい
もちろんすべての個人投資家に当てはまることではありませんが、大抵の人はルールを決めた投資ができません。
ロスカットを割り切って次の投資に気持ちを切り替える。
という言葉にするのは簡単なことが、実は多くの人ができずにロスカットできずに損が膨らんでいく様をただ見ているだけだったり、やけになって特に調べもせずに話題になってる銘柄に根拠もなく飛びついて余計に損を増やしたり…。
これらのすべては個人のメンタルコントロールが非常に重要で、損失を取り戻したいという考え方がさらなる損失を招いているわけです。
しかし儲けている個人投資家もいる事実
個人投資家のうち2割程度の人は儲けている計算だと言われています。
この2割に入るために頑張っている人がいるのも事実です。
上記で書いたように、銘柄の状態はもちろん、国内の報道や世界情勢を把握し、情報を察知した上で彼らの事前の動きを予測したり、余計な情報を入れずにテクニカルだけで勝負する人、スタイルこそ違えど2割の投資家は勝ってるんです。
個人投資家が株式投資でお金を増やすのは本当にカンタンなのか?
この答えは「NO」と言ってもいいでしょう。
株式投資なんて簡単だよ、と答えられる人は既に成功している人です。
「楽して稼げるもの」はこの世にありません。
「楽して稼いでいる」と感じている人も、そう感じられるようになるまでにはかなりの努力・苦労があったはず。
だからと言って難しく考える必要はありませんが、少しの覚悟を持つことがリスク回避に繋がる事になるでしょう。