おそらく今晩のダウ平均株価は終値で20,000ドルを超えて引けるか、またはその近辺で引けると考えられます。明確なリバウンド相場となったことで、既にリバウンド局面にある日経平均株価の後押しとなると考えられます。
ダウ平均株価の直近安値は3/23の18213.65ドルになりそうですので、今のところ底値を探る大口投資家とまだまだ売りたがる個人投資家の記事内で書きました「次の目安18,019ドル」を割らなかったことになります。
では次の疑問。
「どこまでリバウンドするか?」
これがここ数日の焦点となります。
ダウ平均株価の場合高値29,568.57ドルから18213.65ドルと約62%下落しました。
日経平均株価は24,115.95円から16358.19円と約47%下落しました。
ここでダウ平均株価と日経平均株価にある違いと言えば、「日本は想定よりも耐えている」ということです。
ダウ平均株価は下げるだけ下げたので18213.65ドルが同面の安値になるかもしれませんが、日経平均株価の場合まだ下落余地があり、それが多くの個人投資家が「2番底」と予想した位置のズレが生じてしまう恐れがあるように見えます。
つまり、転換線を超え、3/12安値18,339.27円を超えたとしても(おそらく明日突破)、3/11安値19,393.25円は突破できないのではないか…そういう考えに結論づけるのが一般的な考えと言えるでしょう。
こういう相場ではTOPIXを見るとわかりやすいのですが、特定の銘柄ばかりで値上がりしているせいでマザーズ指数、JASDAQ指数よりも上昇幅が少ないんです。ほとんどの投資家は新興株ばかりを買っているということです。21,000円台の回復がないとアベノミクス相場としての復活は非常に厳しく、更なる売りが来るかもしれません。
一方でダウ平均株価は十分に下落したと言えるので、23,328.32ドルは超えてくる可能性があります。今のところトランプ相場が帳消しになっている状態ですから、何とか回復することも考えられます。
長期的シナリオは日経平均下落目安は12,000円~14,000円に書いた内容で変更は今のところありませんが、オリンピックの延期と今後コロナが急速に落ち着いた場合、思惑買いが世界中に広まった時、リバウンドからの2番底無くそのまま回復していく可能性も一つ考えられますので、「3月2週目辺りの窓」「2番底無しの可能性」「3月の月足完成までにどこまで踏ん張れるか」などこの辺りに注目してみたいと思います。