株式投資を覚えたての初心者にとっては「株価が変動する理由」を考え出すと非常に混乱してしまいがちです。
この記事では株価がどうして変動するのか、詳しく解説していきます。
結論から言うと、ズバリ「需給」です。
株価が変動する理由
株価は「需給」で変動します。
需給とは買い手(需要)と売り手(供給)のことで、このバランスで決まります。
このバランスを難しい単語だけでピンと来ない方のために少しかみ砕いて説明いたします。
果物をイメージする
収穫時期のいちごは適正価格で買えるのに、時期じゃないいちごは高いですよね?
収穫時期は売り手も増えるので価格を下げてでも販売できますが、時期じゃないときは販売できずに売り手は減りますが買い手はいつでも一定数いるのでいちごの価値もあがります。
需要<供給=値下がり
こういった構図が成り立ちます。
株も一緒で、買い手(需要)が多ければ株価が騰がり、売り手(供給)が多ければ株価は下がります。
これが一般的な株価が変動する理由です。
では、なぜ需給が変動するのでしょうか?
需給が変動する理由
需給が変動するのは、大きく分けて3つ。
「業績」と「将来性」、そして「地合い」です。この3つについてご説明いたします。
業績で株価が変動する
簡単に言えば、業績の悪い会社の株なんて買いたくないですよね。
上場企業は4半期毎に決算書の開示が義務付けられているため、多くの投資家は決算書を判断材料として、その企業の株を買うかどうかを決めています。
業績が良ければ「買い」、悪ければ「売り」というのは一般的は考え方です。
将来性で株価が変動する
業績が良ければ「買い」、悪ければ「売り」というのは一般的は考え方ですが、その中で例えば、「数年に渡って悪かった業績が、少しだけ改善した」などの場合や、「数年に渡って業績が悪いものの、将来性のある新商品の販売が決まった」などは現状の業績に関わらず「将来性」という要因が大きく作用し株価が騰がる場合があります。
その新商品の売れ行きが期待外れだった場合、悪かった業績を埋め合わせできるほど収益とならなかった場合は次の決算書や適時開示によって将来性が破綻し下落する場合もありますが、「将来性」に関わる内容はインパクトが大きい場合もあり、この時点では何日もストップ高をつけるようなこともあります。
地合いで株価が変動する
地合いとは、ある銘柄や株式市場全体、相場の状態(値動き)のこと。
経済状況が不安定だった場合、「今は株を保有するのを止めておこう」と考える投資家も増え、売買も少なくなり、必然的に株価が下がる場合があります。
この場合いくら業績が良くても、地合いが落ち着くまで一旦保有数を減らしておくなどの理由から売りが発生しやすくなりますので、地合いを把握するのも非常に重要になります。
結論
株価が変動する理由は「需給」。
需給が変動する理由は「業績」「将来性」「地合い」。
株式投資を行うからには最低限「業績」「将来性」「地合い」を意識しながら株価の変動を追い、選別していくといいかと思います。
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